必見!社用車管理 安全運転管理者の方へ

AUTOBACS SEVEN

必見!社用車管理
安全運転管理者の方へ

ライドシェア_有償運送の規制緩和における安全運転の課題

安全運転管理

人手不足による影響で、一部地域や特定の業種で交通課題が話題になっています。最近ではライドシェアの部分的な解禁など、大きなニュースとなりました。また、送迎については、介護業界でも長年の課題とされています。

人手不足による交通の担い手減少が大きな原因

本来、有償で送迎を行う事の出来る業種は、タクシーなどの事業届け出を出している緑ナンバー車両を運用している事業者のみとなります。しかし、人手不足による担い手の減少により、一定の条件に当てはまる場合は、自家用車(いわゆる白ナンバー車両)を用いた有償の送迎が認められています。便利になる一方、安全運転に関する課題も上がっています。

ライドシェアの運行管理はタクシー事業者が実施

海外では大きな普及を始めているUberなどの乗り合いサービスについては、これから検討が始まるものの、タクシー事業者を管理者とした、一般ドライバーの有償運送が、一定の条件下で2024年4月~始まります。タクシー業界ではすでに車両の運行管理において、システムの導入をするなど、管理徹底を求められていますが、一般のドライバーを管理するうえでも、同じシステム(方法)で管理が可能なのかなど、など検討の必要が出るものと思われます。

人手不足が叫ばれる一部業界においての運行管理について

前段のライドシェアについては、まずはタクシー事業者が管理元となるため、一定の管理方法に基づき管理できることが想像できます。一方で、特定の業界における有償運送についてはどうでしょうか?もともとの義務事項である、運行日報の作成に加え、2024年12月よりアルコールチェッカーを用いた酒気帯び確認が、日々の運行管理の内容に追加されました。法令で定められた内容を守る事は当然として、改めて、白ナンバー事業者であっても、人の運送が関わる内容については運用方法など厳しく見つめなおす必要があるかもしれません。

運行前点検、車両確認の重要性

皆様は、自家用車の運転をされる際、毎回の運行前点検は実施していますでしょうか?教習所でも習いますが、運行前点検はドライバーの義務となっています。白ナンバー車両を運行させるうえでは、車両の状態が適切か?という事も大きな観点になると思います。例えば、

  • タイヤの溝は十分に残っているか?ゴムの劣化、傷は無いか?空気圧は適正か?
  • 各種オイル関係の油量などは適切か?
  • 窓が汚れ見にくい状態になっていないか?ワイパーは劣化していないか?
  • ブレーキは適切に作動するか?踏みしろなど異常は無いか?
  • 灯火類は適切に点灯するか?
  • 非常時の携行品は備えられているか?(停止表示板、パンク修理キットなど)

上記に上げたような内容が運行前にドライバーが確認する内容となっています。例えば、ベーパーロック現象※1や、ハイドロプレーニング現象※2など、整備不良により事故に直結する事がありますので、必ず点検する事をおすすめします。

※1長い下り坂など、断続的にブレーキを踏む事でフルードオイルが沸騰、油圧が下がる事でブレーキの利きが著しく低下する現象、主にブレーキフルードの劣化が原因となる。

※2ゲリラ豪雨など大雨が降った際に、タイヤと地面の設置面に水が入り込み、タイヤのグリップが利かなくなる現象。主にタイヤの溝が減っている事が原因で起こる。

ドライバーの状態確認の重要性

当然ですが、実際に車両を操作する人の確認も非常に重要となります。アルコールチェックの法令が発表された際によく耳にしたのが、「俺は酒飲まないからやりたくない」という声でした。当然、お酒を普段飲まれない方は、不満に思う事もあるかと思います。しかし、点呼については、アルコールチェックをきっかけに、本当に運転をさせて良い状態に運転手があるのか?という事の確認の意味を持って、実施して欲しいと思っています。アルコール以外にも、睡眠は十分とれているか?風邪などを引いていないか?免許証など必要携帯物は所持しているか?などしっかりと確認を行う必要があります。

最後に

車を運転する以上、事故はどんなに気を付けていても、起こってしまう位身近に考える必要があると思います。しかし、運転前のちょっとした確認や、会社のチェック体制の構築で防げる事故がある事も確かです。改めて、車両管理の方法を見直してみてはいかがでしょうか?

車両管理システムFLEETGUIDE_お問い合わせはこちら

関連記事はこちら

【義務】安全運転管理者を選出したら届出を提出!オンライン申請方法をご紹介

安全運転管理者、選出していますか?選任をしたら必ず届出を提出しなければなりません。 以前は運転免許証、戸籍抄本など必要な書類を揃えて自動車の使用の本拠地を管轄す…

安全運転管理

介護報酬改定_通所系サービスの送迎に関わる取扱いの明確化について

先日、お取引先様から介護報酬の改正がある事をお伺いしました。当社としては、介護業界については全く知見もないので、業界についてお話出来る立場ではないのですが、一部…

安全運転管理

人事異動で必要な車両管理について

多くの会社で毎年行われている人事異動、複数拠点で営業をしている企業様は、車両の移動管理も一緒にされていると思います。今回は、人事異動に伴い、車両の移動が発生した…

安全運転管理

全国で大雪予報!冬季の車両運行を安全にするための備えとは

12月は、急な積雪や、路面と凍結と気象要因の他、日の入りが早く、日の出が遅いためどうしても薄暗い中での運転も多くなり、1年の中で最も事故が増える月です。今回のコ…

安全運転管理

altを入れます

点呼義務化スタート、今から「なる早」でシステム導入を考えるには

本日は、点呼義務化に伴い、今までの運用からの効率化を迫られている。大きな声では言えないが、実はまだ運用を開始できていない・・・そんなお客様向けの記事になります。…

安全運転管理

点呼業務とは、何を管理するべきものなのか?

いよいよ来月、2023年12月1日~道路交通法が改正され、アルコール検知器を用いた酒気帯び確認が義務化されます。すでに多くの皆様が検知器のご購入、サービスの導入…

安全運転管理

12月で大きく変わる!車両管理とは?改めて車両の業務利用について考えてみる

皆様の会社では、業務上車両を利用する機会はありますか?当社はよく業務で車両を利用します。もともとオートバックスというブランドを運営している事から、車両利用の管理…

安全運転管理

2023年12月1日から!「白ナンバー事業者」にも義務化となる酒気帯びの点呼確認方法とは?

安全運転管理者は、車両を一定台数以上所有する事業所への配置が義務付けられています。2022年4月1日からは下記の項目が業務内容に加わりました。 ・目視等での酒気…

安全運転管理

【ついに義務化へ!】白ナンバー事業者のアルコールチェッカー(検知器)義務化で行うべきこと

2021年11月に発表された改正道路交通法では、一定台数以上の営業車を所有する「白ナンバー事業者」において、アルコールチェッカーを用いた酒気帯び検査が2022年…

安全運転管理

『私が担当に!…大丈夫です、ご安心ください』安全運転管理者の役割とは?抑えておきたい基礎知識

業務で社用車を使う事業所の皆さま、安全運転管理者の設置はお済みでしょうか? 道路交通法により、車両を一定台数以上保有する事業所は、安全運転管理者を選任しなければ…

安全運転管理

【DX活用で生産性向上】今、注目!介護・福祉業界の業務負担削減のポイント

2022年4月から改正道路交通法の施行により、運転前後のドライバーに対する酒気帯び確認が義務付けられました。 近い将来、運送業だけでなく、デイサービスをはじめ福…

安全運転管理

運転日報の目的・内容とクラウド化による効率的な管理・運用のヒント

新任安全運転管理者必見!運転日報の目的・内容とクラウド化による効率的な管理・運用のヒント

運転日報は、車を保有する事業所に配置される「安全運転管理者」が用意し、運転者に記録させなければなりません。運転日報は紙のものが一般的でしたが、近年のデジタル化の…

安全運転管理

【事業者向け】なりすましなどアルコール検査回避の悪質手段の防止方法

【白ナンバー】【安全運転管理者】なりすましなどアルコール検査回避の悪質手段の防止方法

飲酒運転が原因で引き起こされる重大事故は、企業が最も注力して防ぐべきことのひとつです。一定台数以上の社用車を所有する事業所では、アルコールチェッカーを用いたアル…

安全運転管理

10月より厳罰化!今さら聞けない、安全運転管理者制度って何?業務内容や罰則は?

令和3年6月、千葉県八街市で発生した下校中の児童5名が死傷する凄惨な交通事故は、トラックの運転者が飲酒していたことや運転者が勤務する事業所が安全運転管理者を選任…

安全運転管理

コロナで変わった「働き方」「お酒との付き合い方」、企業の管理部門を大きく悩ませることになったコロナの影響

新型コロナウイルス感染症の拡大により、私たちの生活は大きな影響を受けています。日常生活だけでなく、オフィスへの出勤、対面でのコミュニケーション、大人数での会議や…

安全運転管理

【白ナンバー】運送業でなくても、アルコールチェック義務化、日本を支える建設業の安全運転管理者が知っておくべきこととは?

現在、様々な業種の企業様より、アルコールチェックに関するご相談を頂いております。その中で、最近、建設業を営んでいる企業様からのお問合せが増えてきました。アルコー…

安全運転管理

【白ナンバー事業者もアルコールチェック義務化】飲酒運転が会社に与える影響とは?

コロナ感染防止のための規制が解かれ、気の緩みや開放感から飲酒機会が増加、それに伴い飲酒運転事故のニュースをよく目にするようになりました。『ほんのちょっとの量だか…

安全運転管理

【白ナンバー】まだ間に合う。アルコール検知器義務化延期で更なる緊張感を!法律施行延期で安全運転管理者が今するべきことは?

総務・管理者の皆様、アルコールチェッカー(検知器)購入、準備はお済みでしょうか? 警察庁は14日、2022年10月1日から予定していた「白ナンバー」事業者に対す…

安全運転管理

出張時のレンタカー使用時や直行直帰時のアルコールチェックはどう行う?

【社用車管理】出張時のレンタカー使用時や直行直帰時のアルコールチェックはどう行う?

アルコールチェッカーを用いたアルコール検査は、原則として安全運転管理者の立ち会いのもと対面で行われるのが理想的です。では、出張などでレンタカーを使用する場合や、…

安全運転管理

白ナンバー事業所のアルコールチェック義務化について解説

【社用車管理】白ナンバー事業所のアルコールチェック義務化について解説

アルコールチェックは、緑ナンバーのトラックやタクシーを所有する、運送業や運搬業ではすでに義務化されています。2022年4月の改正道路交通法施行規則の施行により、…

安全運転管理

アルコールチェッカー(検知器)導入時に考えておくべき運用ルール

アルコールチェッカー(検知器)導入時に考えておくべき運用ルール【社用車管理】

飲酒運転による重大事故を防ぐため、これまで緑ナンバーに義務付けられていたアルコールチェッカー(検知器)を用いた酒気帯び検査。道路交通法の改正によって、2022年…

安全運転管理

商用車

【社用車管理】安全運転管理者の義務と罰則とは? アルコール検査義務化でどう変わる?

2021年6月に起きた事故をきっかけに、一定台数の白ナンバー車の使用者にも、安全運転管理者によるアルコール検査が義務化されることになりました。条件に当てはまる事…

安全運転管理

ページトップに戻る